昨日は前にもこちらでお知らせした「現代視覚文化研究会S 」さんが定期的に行われているアニメーション上映会に行ってきました。今回は人形をストップモーションで動かした作品の特集。題して「人形は生きている」 ひい! こわい!
上映されたのは『鬼』『バヤヤ王子』『虹に向って』の三本。ざっと簡単に印象を書いておきます

『鬼』(1972 川本喜八郎
今昔物語の一編を原作としたお話。欲望のあまり鬼と化してしまう人の業を描いた恐ろしい話ですが、なぜかラスト部分では観衆の皆さんから失笑が巻き起こりました


『バヤヤ王子』(1950 イジートルンカ
今回の目玉。中世のおとぎ話に『杜子春』を混ぜたようなストーリー。怪獣、お城、騎馬試合と子供が好きそうな題材がてんこもりで、わたしも童心に返って楽しみました。トルンカの作品は以前にも『電子頭脳おばあちゃん』と『手』を見たことがあったけれど、この二本より明るくかわいらしい内容


『虹を向って』(1977 岡本忠成
主催者のお一人工藤稜画伯のお気に入りの作品で、この上映会でかかるのは実に三度目
山間の川をはさんだ二つの村の、恋人たちの苦闘を描いた作品
そんなに見ているわけではないけれど、岡本氏の人形は川本氏のそれにくらべて、マンガチックというか愛らしいです


上映の合間には工藤画伯のお茶目なトークショーもあり、上映後には一年ぶりに会ったマイミクさんと酒を酌み交わしたりして、まことに楽しい上映会でありました
そして明日はまた飲み会・・・