毎日暑いですね。最近はブログの記事を書いていても途中で力尽きて寝てしまったりします

こないだの日曜はショートショート・フィルムフェスティバルにひきつづき、友人の弟さんである片岡翔さんの応援に行ってまいりました。京橋フィルムセンターで行われていたぴあフィルムフェスティバル


今回の片岡監督の作品は『くらげくん』。この作品、すでにレズビアン&ゲイ映画祭の観客賞や那須国際映画祭の短編賞を受賞しております
いつもガーリーな服を着ている男の子「くらげくん」は、ガキ大将タイプのコタロウくんが好き。ある日親の事情で引越ししなければならなくなったくらげくんは、コタロウくんに一緒に遠くへ逃げようともちかけます


全部で十数分の小編。この映画はとにかくこの「くらげくん」という男の子を見つけた時点で成功してるのではないかと。女の子の服を着ているのにまったく違和感がなくて、とてもかわいらしい
一緒に逃げると言ってもちょっとした遠足程度のもの。西日がさした線路や海辺を歩く二人を見ているだけで、しやわせで、すこし甘酸っぱい気分につつまれます


もう一本は約80分の中編といえばいいのか。『白昼のイカロス』という作品。田舎から出てきた春織という女の子が、都会の雀荘で働くうちに様々な人と関わりあううちに成長・・・はしてないか?とにかくもがく話


設定的には西原理恵子の自伝的作品などを思い出さないでもないですが、こちらはもっと繊細というかはかなげというか
大学時代、そういえばこんな風に生きるのに不器用な友人たちがいたことや、彼らの作った習作を読ませられたことなどを懐かしく思い出しました


上映終了後舞台あいさつがありました。くらげくんたちは映画そのまんまだったのが、『イカロス』で監督・出演していたお二人は映画とは裏腹に愉快なキャラだったのが楽しかったです


その後新宿のタイ料理屋で応援に行ったみなさんと飲み会。映画が映画だっただけに、「同性にときめいたことがあるか」とか、そんな話をしたような。・・・酔った勢いでなんかシャレにならないことを言ってしまったような気がするな・・・
監督の片岡氏もちょこっと顔を出してくださり、映画のコンセプトなど色々聞かせてもらいました


ついでに最近見た映画の手短感想をざざっと
『必死剣 鳥刺し』
藤沢周平原作。藩政を乱す主君の愛妾を、白昼堂々と手にかけた武士三左衛門。打ち首を覚悟していた彼にくだった判決は、なぜか蟄居という軽いものだった。なぜ藩主は彼を生かしておくのか・・・

藤沢原作というと、やはり『たそがれ清兵衛』などの「がんす三部作」を思い出します。そんなわけでわたしもどこか予定調和的というか心和むものを期待していたのですが、先の作品群よりも虚無的というか皮肉のきいた作品でした。見終わってしばし呆然としてしまったほど。そのせいでマイミクさんのお名前をスタッフロールでチェックするのを忘れてしまいました。ごめんなさい


宣伝で謳っているように、緊張感溢れる殺陣の部分は見事です。チャンバラがあるのはラスト15分のみですが


もう一本は『トイ・ストーリー3』
あれから十年。もうすっかりオモチャとは遊ばなくなってしまったアンディ。大学へ行くことになった彼は、オモチャをどうするのか。そしてウッディやバズの運命は


前評判でとにかく「泣く泣く」と聞いていましたが、途中までは思ったほどではなく「大したことねーじゃん」と余裕をこいてました
しかしクライマックスに入ったあたりから大爆発(笑) 今回は一人で見に行ったからよかったですけど、どうしよう・・・友達と見にいく約束をしてしまったな・・・ 君は、こらえることができるか?


今回思ったのは「別れ」の重要さですね。こいつをきっちりやっておけばお互い次の段階へステップアップできるわけですが、それがおざなりだと一生を左右するトラウマをも負いかねないというか。怖いですね〜


次の鑑賞予定は『エデンの東2』と『インセプション』なり