昨日は姉の帰国祝いということで、家族でウナギを食べに行ってまいりました
ウナギといえばあれは三年前の11月。あまりにも悲しい出来事がありました
http://d.hatena.ne.jp/sga851/20071112
心の傷は思ったより深く、あれからわたしはお店でウナギを食べたことがなかったのでした

しかし、ひとはいつまでも過去に囚われていてはいけません。なによりそれより、渋チンのパパンがおごってくれるという話だし

そして久方ぶりに食べたウナギの味は・・・

なんも・・・ 何にも言えねえ・・・(北島康介風に)

考えてみれば不思議なことです。川を勝手ににょろにょろ泳いでいるこの生き物が、どうしてこれほどまでにエクセレントな味覚を脳に伝えるのか。まさに自然の驚異、宇宙の神秘です

少し前に「ウナギの漁獲量、激減」なんてニュースがありました。下手をすると、これがもしかして生涯で口に出来る最後のまともなウナギになるかも。だからひと噛みひと噛み、舌に記憶を焼き付けるように味わったのでございました。ううう


話は変わりまして
この三日間の間に映画二本見てきました
一本目は『ウルフマン』。早い話が狼男の話です
お話の雰囲気はいかにもゴシック調で、たぶんハマーフィルムあたりの作品をオマージュしたものと思われます。肉片が飛び散ったりとか、今風の描写もありましたが
うっそうとした古城や、19世紀のイギリスの情景なんかはなかなかに好みでしたけど、お話のもってき方がちょっと好みじゃなかったかなー
まあジョー・ジョンストン監督なりのシェイクスピア悲劇やりたっかたのかな、と。そう考えるとこの展開にうなずけなくもないのです


二本目は『タイタンの戦い』。手短に言うとギリシャ神話の怪獣退治話です
これは怪獣が好きな人にはぜひみてほしい。そうでない人は別にいいです
あー、やっぱり燃えますよ、怪獣は
あといまどき翼の生えた馬にまたがってパカパカかけていくという大時代的なビジュアルを、正面から堂々とやる根性に感心しました。そんで意外とこれがけっこう様になってたりするんですよ


二本とも楽しんで見ましたが、やはり怪人よりは怪獣のほうがスクリーンで見る価値があるような気がします。あと思ったのは怪物の見せ方。ウルフマンは最初影しか見えなくて、その詳細不明なところが恐怖心をあおったりするのですが、後半になって全身像が明らかになると、ちょっと微妙な印象だったりして(笑)
対して『タイタンの戦い』のクラーケンなんかは最後まで海に漬かっていて、結局全身像がわかりませんでした。どっちが怖いかと言えば、それはやはりクラーケンの方(サイズずいぶん違いますが・・・) これをもっと推し進めたのが『クローバー・フィールド』。逆手にとっていきなり全身丸出しだったのが、『グエムル 漢江の怪物』 まあちょっとした工夫で、怪獣というやつはいくらでも怖く描けるということが言いたかったのでした


連休も早くも後半ですね。お休みの人はどうぞひきつづき羽を伸ばされてください