本日はマニアックな話題をひとつ。半月ほど前に発表された『映画秘宝』のゼロ年代ベスト10についてネチネチと
最初に言っておきますが、わたくし別に秘宝さんの信者というわけじゃありません。むしろ、その論調にはカチンと来ることもしばしばです
しかし秘宝さんと一口にいっても書いてる方たちは実に様々であり、配給会社へのおべんちゃらでない真っ正直な記事も多いので、毎月欠かさず(立ち読みで)チェックしてるわけです。ただ先月はここ十年を振り返るのにちょうどよいかな、と思って買ってあげたのでした


で、とりあえず結果から
1位:殺人の追憶
2位:宇宙戦争
3位:トゥモロー・ワールド
4位:少林サッカー
5位:デス・プルーフ
6位:愛のむきだし
7位:グラン・トリノ
8位:ダークナイト
9位:アポカリプト
10位:クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!大人帝国の逆襲


正直1位2位、わたしも面白く観ましたが、これがゼロ年代を代表する名作か・・・と言われると、ちょっと小首をかしげてしまいます
まあこういう集計ベストのトップというのは、ずばぬけてとんがった作品よりは、その層の平均値というか、最大公約数的な作品が選ばれるもの。たぶんこの辺が秘宝ライターズで好みが一番かぶってるあたりなのでしょう


そこいくと4位から10位あたりは実に納得のラインナップです(5位6位は見てませんが) 個人的な思い入れの順からいくと4位=7位>9位=10位といったところでしょうか
ダークナイト』もとても好きな映画ですが、この映画に関してはいささか素直になれないところがありまして。例えて言うなら地味なころから一生懸命応援していたアイドルが、あれよあれよという間に大ブレイクしてしまい、「ちっ にわかファンどもがよ〜」とイラ立ってしまうような、そんな感じでしょうか


話を1位に戻しまして。やっぱり解せないのは、この映画発表された03年のベストにはトップ10にすら選ばれてないんですよ。当時はあまり注目されていなかったということなのか、そのころとはライターさんが大幅に入れ替わっているということなのか・・・・ 謎です



おまけについこないだ発表されたスティーブン・キングの2009ベストについても
ネタ元はこちらから
http://blog.livedoor.jp/hirobillyssk/archives/1632703.html
10位 2012
9位 ミスター・ファンタスティック・フォックス
8位 サブウェイ123
7位 ロー・アバイディング・シチズン
6位 ディストリクト9
5位 朗読者(愛を読むひと
4位 ディスグレイス(恥辱)
3位 ザ・ロード
2位 ラストハウス・オン・ザ・レフト(鮮血の美学
1位 ハートロッカー


例によってほとんどが日本未公開作品。映画ファンの間では決して評判の高くない『2012』や『サブウェイ123』を入れてあるあたり、キングさん素敵!って感じです
個人的に楽しみなのはロボと宇宙人が大活躍するという『ディストリクト9』なのですが、トレイラーをみたらヴィジュアルがなんだかしょぼくさくて不安になってきました。が、見た人はみんな絶賛してるので、一応期待しときます
ヴィゴ・モーテンセン主演のアフター世界滅亡ストーリー『ザ・ロード』や、爆発物処理の実態をリアルに描いたという『ハートロッカー』も楽しみです
ええと、これらは日本でも普通にかかるよね・・・ つか、かからんでどうします
それにしても去年も思ったけど、ホラーのキングたるキングがホラーを一本しか選んでないのはどうしてなんでしょうね〜