少し前、実家に寄った時の話、というか会話


オカン 「今度観にいきたい映画があるんだけどさー」


どんな映画でも必ず途中で寝てしまうオカンが・・・・(『ファインディング・ニモ』だけは最後まで起きてたそうです) 一体何が観たいんだ?


「『オーシャンズ』ってヤツなんだけど」


あの「映像の催眠術師」スティーブン・ソダーバーグ作品!? ハードル高すぎるよ、オカン! てゆうか、あのシリーズ新作の噂なんてあったっけ?


佐渡島コブダイが出て来るそうなんだけど、これがダイバーになついてて可愛いのよ〜」


コブダイ・・・ ブラピも今回はずいぶん変わったもの狙うんだな・・・ 



と頭にいくつもの?マークがゆらめいてしまったわけですが
先日シネコンに行った時の予告編集を観て疑問が解けました


オーシャンズ』とはブラピやG.クルーニーがチームを組んでお宝を盗み出すあのシリーズとは関係なく、『ディープ・ブルー』や『アース』みたいな自然系ドキュメンタリーのことだったのでした

http://oceans.gaga.ne.jp/

紛らわしいよ! GAGA!

しかし芋虫とかコブダイとか、オカンもつくづくゲテモノ好きだよな
雄大で美しい映像を観ていて、わたしは確信を強めました。「ヤツは必ず途中で寝る」と


しょうもないお話につき合わせてしまったので、おわびに映画にまつわる「ちょっといい話」をご紹介します
カールじいさんの空飛ぶ家』が本国で公開されたばかりのころですから、もうかれこれ半年くらい前の話です


「劇場に足を運ぶことのできない末期ガンの10歳の少女の願いに応えて、アニメーションスタジオ、ピクサーのスタッフが自ら最新作『カールじいさんの空飛ぶ家』のDVDを持参、少女の自宅で特別上映会を行っていたことが明らかになった。少女は映画を見た直後に亡くなった。

この少女は米カリフォルニア州のコルビー・カーティンちゃん(10)。3年前から血管のガンとの闘病を続けていたが、今年5月頃から病状が悪化、余命いくばくもないことが分かった。

母親のリサさんの話によると、コルビーちゃんは、4月下旬にドリームワークスのアニメ『モンスターVSエイリアン』を劇場で鑑賞。その際に『カールじいさんの空飛ぶ家』の予告編に魅了され、『死ぬ前にどうしてもこの映画が見たい』と口にするようになったという。

カールじいさんの空飛ぶ家』は、全米で5月29日に劇場公開されたばかり。リサさんと友人たちは、何とかコルビーちゃんを劇場に連れていきたいと策を尽くしたものの、病状がいよいよ悪化したためそれを断念。そこで、何のつてもないままピクサーやディズニー・スタジオに電話をかけ始めたが、電話に出たピクサーのスタッフは、その話を聞くと、同作のDVDを持った人間を派遣することをその場で快諾したという。

翌6月10日、ピクサーのスタッフは、『カールじいさんの空飛ぶ家』のDVDと、ピクサー・キャラクターのぬいぐるみをたくさん抱えて、コルビーちゃん宅を訪問。映画を見たい一念でがんばっていたコルビーちゃんは、すでに長い間目を開けていられない状態にあったが、リサさんの説明を受けながら最後まで映画を鑑賞。母親の『面白かった?』の問いに、『うん』と頷いたという。それから7時間後、コルビーちゃんは、両親に見守られて静かに息を引き取った。」

http://eiga.com/buzz/20090622/17/


ああもう! おじさんこういうのダメなんです!(TT)


まあわたしゃ死後の世界とか信じちゃいないんですが、

少女が最後に思い描いたものが、雲の上を行く小さな家のヴィジョンだったなら
それはとても素晴らしいことだと思ったのでした