時々、ふと少し前の自分に会ってみたくなることってありませんか?
なぜだかそんな思いに駆られて、1〜3年前のこの時期の日記を読み返してみました


「2008年11月10日

同僚で男性陣ではただ一人わたしより若いTくん。彼が先日こんなことをポツリともらしてました。
『オレ、もうここやめようかと思ってんですよね〜』

・・・・お前、それ去年も言ってたよな

この手の発言は、本当にやめたいというよか、『そんなこと言わないで。やめないで』というリアクションを要求している場合が少なくありません

よくライブなどで歌手が暗にアンコールを望んで、『これで曲は終わりだけど終っちゃっていいわね?』と言うあれです(ちなみにマドンナが来日公演の際こう尋ねた時、観客の大半が英語がわからないため『イエーッ!!』と叫んだそうです)

ので、『んー それもいいんじゃね?』と言っておいてあげました」


「2007年11月12日

実家に来ているばあちゃんをここんとこほったらかしたったので、奮発してウナギを食べに連れてってあげました。母も一緒に三人で
丼(二枚)が1900円、重(三枚+茶碗蒸し付き)が2600円。迷わず丼の方を注文
それでもワーキングプアーなわたしには大した出費です。でもやっぱり生きている間にいい思いしてほしいじゃないですか
ちなみに母はあと100年くらいは死にそうにないので自費で食ってもらいました

嬉しそうにウナギをほおばっている祖母を見て、『良かった良かった』と思ったわたしですが、その翌日

母  『ばあちゃん、昨日はよかったねえ』
祖母 『ああ、ほんにおいしいもん食べさせてもろて』
母  『何を食べたんだっけ?』
祖母 『・・・・え〜と』

ババア! そこを忘れたらいかんだろうが!!
記憶障害の恋人を持つ韓流ドラマの主人公の気持ちが、ちょっとだけわかったような気がしました」


「2006年11月30日

佐渡にはやはりサドが多いのだろうか」


・・・・まるで成長していない・・・(安西先生風に)


月日の経つのは早いものですね。そんなことを言っている間に、そろそろ師走の足音が聞こえてきましたよ


もう一題
先日ついつい衝動買いしてしまった、「BRUTUS」最新号
「泣ける映画特集」とやらが組まれていたのですが、ベストテンの内、わたしも辛うじて三本は観てました。『グラントリノ』と『ニューシネマ・パラダイス』と『エレファントマン』
『グラントリノ』は涙はおろか、鼻水・尿まで垂れ流れたけれど(注・誇張表現です)、『ニューシネマ』『象男』は別に泣くまでいかなかったかな。いま観たらまた違うだろうか


この人はこういうのに弱いんだ・・・というのがわかって面白かったり、名だたる傑作の最後の方に『アイアン・ジャイアント』『クレヨンしんちゃん オトナ帝国の逆襲』があって嬉しかったり


あと、謎の人物だったピート・ドクター(『モンスターズ・インク』『カールじいさんの空飛ぶ家』監督)のインタビューがあったのがめっけもんでした

ドクター「僕らはブラッド・バードたちの作品にも相談役として参加してるんだ。彼らも『カールじいさん』に協力してくれた」
ボブ・ピーターソン(共同監督)「行き詰った時、彼らの視点に助けられることは多いね」


うむうむ。いい話を聞きました


そういえばバードさんの新作『1906』(実写)はどうなってるのかな。その語情報が入ってこないんだけど