sga8512009-11-01

昨日はちょいと足を伸ばしてチェコアニメの特集上映を見に行っておりました
その日にやっていたAプログラムとDプログラムを一気に鑑賞。三時間堪能いたしました


チェコのそれはアニメといっても、日本のものとは微妙に違います。映画館のページを見てなるほど、と思ったのですが、かの国ではとても人形劇が盛んなのだとか。だからこちらのアニメのように絵が動くものよりも、「自動人形劇」のようなものの方が多くの割合を占めております


あと歴史的に色々苦労してきた国だから知らんけど、全体的にニヒリズムに満ちた作品が多いですね。センスもどことなくダークネス。先に見た方には小さなお子さんもいらしていましたが、あとでトラウマにならないかしらん


特に印象に残ったのはDプロの『電子頭脳おばあちゃん』と、Aプロの『樫の葉が落ちるまで』
前者は田舎におばあちゃんと住んでいた女の子が、突然謎の宇宙基地のようなところに連れられてきて、椅子型の「コンピューターおばあちゃん」にいびられる話
絵柄はほのぼのとしているのに、BGMがいかにもサスペンス調でやたらと不安をかきたてられました
後者は民話が題材なのか。畑をダメにしてしまった飲んだくれが、うっかり豊作と引き換えに悪魔と契約を交わしてしまいます。幸い老婆の知恵を借りて契約をチャラにでき、めでたしめでたしと思いきや、お話はさらに二転三転します
途中男が地獄で鍛えられるくだりがあるのですが、この辺が悪趣味かつ滑稽で笑えました


そのあと映画好きの皆さんと飲み会。新宿の思い出横丁というところを案内してしもらいました
昭和の香り漂う、せせこましいながらも落ち着いた雰囲気の酒場が並んでいるところ
もっぱら長くいたのはジンギスカン料理のお店。わたしゃ一人飲みもまあ好きですけど、誰かの笑顔を見ながら飲むお酒ってのは、やっぱり格別ですね
色々ダメだしされつつ、ヘラヘラしながら飲んでましたw


帰りの電車で映画の前に買った『ウルヴァリン・ジ・オリジン』を熟読。先の映画の元ネタになった作品です(ただし冒頭10分だけ)
全体的な雰囲気としては、『嵐ヶ丘』に似てるような、似てないような。ウルヴァリンに思い入れのあるわたしは十分楽しみましたが、普通のヒーローコミックには程遠い内容なので、地味だと感じる人もいるかも


それにしても紀伊国屋の漫画館に行ったらアメコミの邦訳本がけっこう並んでて驚きました。『トップ10』『フロム・ヘル』『ウルヴァリン・パーフェクトガイド』・・・・


なんで!? ここ数年、出るのは一年に一作か二作くらいだったじゃん!!
とても嬉しいんだけど、こちらの財布にも限界というものがあります。もちっと小出しにお願いします


画像はジンギスカンの前にちょこっと寄ったお店の、三階からの眺め