sga8512009-06-15

ここ三日ばかり実家で猫と留守番をしていました
母と姉はアメリカへ、父は北海道へ旅行に行ってしまったからです
「みんなずるいよ! ぼくだってどっか行きたいよ!」
ってわけでもないのですが、昨日はわたしも猫を置いて両国は江戸東京博物館で行われている「手塚治虫展」を見に行って来ました
メンバーは他にフィールドワーカーの秦太さん、アマチュア漫画家のかにさん、システムエンジニア兼カラオケマスターのAkimboさん
どなたも話が面白く、かつ気配りの聞いた方ばかりで、わたしが女だったらこんな人たちにお嫁にもらってほしいな♪と思いました。そこ、逃げない!


で、手塚展ですが展示の仕方は極めてオーソドックス。年代順に先生の活動を追い、合間合間に代表的な作品の紹介や、キャラクターのオブジェなどが入っていました
副題には「未来へのメッセージ」とありましたが、わたくし手塚先生がそういうこと考えてたのは本当に最初のころだけで、あとはどっちかつーと情念ドロドロの人だったんでは、と思っております
しかし会場にはそういうブラックな作品もいろいろ紹介されていて、その点好感が持てました。そういやもうじき『MW』も公開されるしね・・・


特に印象に残った展示品は、先生が愛用したベレー帽や、イラストの入ったトキワ荘の天井板、大阪万博の際デザインしたじゃんけんロボットなど


そのあと近場のちゃんこ屋さんで飲み食い。そういえば両国に下りたのも初めてならば、ちゃんこ屋さんに入るのも初めてでした。みなで囲んでたからかもしれませんが、ちゃんこってのもなかなかおいしいもんですね
店を出たらなぜか救急車が止まっておりました。どうも裏方で機械が燃えたかなにかした模様・・・ しかし食べてるわたしたちにそれをまったく気づかせないあたり、プロだなあと思いました


秦太さんが帰られたあと三人でカラオケ。もっぱら手塚作品にまつわる歌をメインで。もともとうまかないけど、なんか最近思うように声が出ないんですよねー
それでも『サマードリーム』あたりはまあまあよくできたんじゃないかと。これ、手塚関係ないけど。かにさんのタンバリンとAkimboさんのステップが実に絶妙かつ軽快でありました


そんで十一時くらいに帰宅。猫に「ひどいわ! あたしを一人にして!」と軽くかじられました


行き帰りの電車で伊坂幸太郎6冊目となる『ラッシュライフ』読了
勝手に入った他人の家で級友と再会した元画商。浮気相手の妻を殺そうと企むカウンセラー。新興宗教の教祖を熱烈に慕う青年。リストラにあった中年男性と、彼がたまたま拾った老犬。四つのストーリーが同時に進行していき、微妙にすれちがっていきます
先に読んだ『重力ピエロ』がやや重ためだったせいか、こちらはぐっと軽い印象。いい意味で「だからなんなのさ?」と言いたくなりました(笑)
とはいえ、伊坂作品特有の意外なオチや、カタルシスもちゃんとあります
こないだ見た映画『バーン・アフター・リーディング』ともちょっと似てます


本店にアメコミ『X-MEN』の80年代を振り返った記事をUP

http://sga851.cocolog-izu.com/sga/2009/06/x-men80-c16f.html