一昨日は映画『チェ 28歳の革命』を観て来ました
中南米の革命に一生を捧げた活動家、チェ・ゲバラキューバ時代のお話
わたしがこれまで断片的な情報から得たゲバラのイメージは、「気さくで陽気な人」というものでした。が、ベニチオ・デル・トロ演じるゲバリンは「とにかく生真面目なおっさん」という感じでした
任務遂行にわき目もふらず邁進し、感情もそれほど表に出してなかったような。怒る時も、理路整然と理由を述べてから怒ってました


そんな気風が作品にもよく表れていて、全体的に淡々としています。戦闘シーンもロングにひいた絵の中で、比較的少人数でパンパンとやっている
それはそれで興味深かったのですが、疲れていた上にレイトショーだったので、何度か意識を失いそうになったのが残念です。反省



んで、昨日はリドリー・スコット監督、レオナルド・ディカプリオ主演の『ワールド・オブ・ライズ』をいまごろ観て来ました。リドリンは好きな監督ですが、この映画の題材には特に目新しさを感じなかったので「どしようかな〜」と思っていて。でもせっかくのメンズデーだし、ほかに見たいものもなかったので、結局見ることにしました


で、行ってみたら平日ということもありましょうが、なんと観客がわたし一人。いわゆる貸切ってヤツです。こんなのは二年半前の『ドラえもん のび太の恐竜2006』以来。がらんとした劇場にただ一人というのは、やっぱりさびしいものですね・・・


中東でテロの指導者を捕らえようと奮闘するCIA職員が、本国で育児の片手間に仕事してる上司に足をひっぱられて、犯人に逃げられたり、協力者から怒られたりする話。どこだって一番大変で割りを食うのは現場の人間ということですね


リドリーさんは数年前『ブラック・ホーク・ダウン』を撮った際、中東の人々と一緒に仕事をしていて、「彼らもわしらも同じ人間じゃん!」ということを強く思ったとのこと。そんな監督の思いがデカプリオ演じる主人公の言動・行動に色濃く反映されておりました



上映時間を間違えて一時間早く来てしまった(アホ)ので、その間『アヒルと鴨のコインロッカー』を読んでました
大学に入ったばかりの椎名という青年は、同じアパートに住む河崎という青年から、「一緒に本屋に広辞苑を盗みに行こう」と誘われます
そのお話と交差して、二年前の河崎の元恋人・琴美と、その現恋人・ドルジのお話がほぼ同時進行で語られます


最初こそうっかりちゃっかりした最近の若者のお話なんですが、中盤あたりでどうやら二年前に「ある悲劇」が起きたらしい・・・ということがわかってきます。そっから先はかなり夢中になって読んでおりました


この作品、少し前に映画化もされているのですが、Zくん初めみなさん口をそろえて「映画の方が良かった」というんですね。しかしこのネタを映画でどうやってやるんだろう?
心して地上波放映を待ちたいと思います(もうやっちゃってたりして・・・)