たった今地上波で放送中の『X-MEN』シリーズ第三作 『ファイナル・ディシジョン』
この映画、監督が重厚な作風のブライアン・シンガーから、「娯楽作家」のイメージがあるブレット・ラトナーに変わったことから不当に低く評価されてる気がします
三作品通じて、わたしが一番好きなシーンが多いのはこの第三作なんだけどな〜
そいつを順に上げていきます。完全ネタバレなんでご了承ください


・冒頭で自らの翼を切断しようとしてやりきれず、「お父さん、ごめんなさい・・・」と泣き崩れるエンジェル
天使が自分で自分の羽根を切ろうとするなんて、哀しすぎるじゃあーりませんか


・巨大ロボセンチネルのヘッドを気合でかっ飛ばすウルヴァリン。演習と知ると拍子抜けするけれど、つかみはOK


・クライマックスの決戦においてようやく姿を見せる全身氷結アイスマン。これ、一作目の時から待ってたんだよ!


・全身を劫火で焼かれながらも、愛するものを救うために前進をやめないウルヴァリン。その爪で刺し貫くことでしか彼女を救えないと知りつつ・・・
アメコミ映画史上、もっとも哀しい場面であると思います


・自らの能力を捨てたローグを、暖かく迎えるボビー。ヒーローが自らのパワーを放棄することを、「それもまた個人の自由」と肯定的に描いていたのが印象的でした


・ほぼラストシーン、学園の窓から静かに微笑むウルヴァリン。彼が最初そこにとどまったのは、ジーンと教授がいたからでした。その二人はもう学園にいないというのに、彼は学園に残ることを決意します。彼らの遺志をつぐために・・・
この感動が、スタッフロール後のあれで多少水をさされた気もするけれど


この映画が公開されてすぐ、マーヴルは『X-MEN』関連の映画を十本作ると発表。それから二年あまり。現在のところ進んでいるのは加入前のウルヴァリンを描く『ウルヴァリン』(全米では5月公開)、宿敵マグニートーの青春時代が題材の『ヤング・マグニートー』、そして結成当時のX-MENをモノ語る『ファーストクラス』
・・・・・前日談ばかりこさえてどーするんだと。
もしかしたらフォックス(マーヴル)さんは過去三作のことはもう忘れて、X-MEN結成から新たにお話を語りなおすつもりなのかもしれません


本店に映画『永遠のこどもたち』の記事UP
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