暮れも押し迫り、あちこちで「今年の○○を振り返る」「2008○○ベスト10」を見かけるようになりました
その中で個人的に面白いな、と思ったのが「スティーブン・キングが選ぶ今年の映画ベスト10」
http://blog.livedoor.jp/hirobillyssk/archives/1286777.html
順位は以下の通りです
第10位 「デスレース」
第9位 「レッドベルト」
第8位 「ザ・ルーインズ」
第7位 「レイクビュー・テラス」
第6位 「バンク・ジョブ
第5位 「ファニーゲーム
第4位 「トロピック・サンダー/史上最低の作戦
第3位 「WALL・E / ウォーリー」
第2位 「スラムドッグ・ミリオネア/ぼくと1ルピーの神様」
第1位 「バットマン/ダークナイト


各作品にはキングの手短なコメントが付けられておりまして
「もう少しバカげたユーモアの展開になってもよかったんだけど、容赦ない映画になってしまったッ!!」とか
サミュエル・L・ジャクソンの名演技がアカデミー賞主演男優賞の候補になりそうもないってことが、サイテー!!」
と茶目っ気たっぷり
最近息子が作家デビューしたそうですが、とてもそんな年齢とは思えないほどの若々しさ(笑)
ちなみに第一位の『ダークナイト』に対しては「スーパーヒーロー映画史上最高傑作。この映画がジャンルを定義し直した功績は、『ゴッドファーザーPart2』がギャング映画に対して行なったことに匹敵する。」と大賛辞を贈ってます
もともと誉めるのが好きな方ですが、いつもよりさらに誉めっぷりに磨きがかかってますね


ベストの内わたしが鑑賞したのは3本(『デスレース』『トロピック・サンダー』『ダークナイト』)。おおよそあらすじを知っているのが三本(『バンク・ジョブ』『ファニー・ゲーム』『WALL・E』)でした


選ばれた作品を概観してみて思ったのは、「様々な形で『ユーモア』が絡んでいるものが多いな」ということでした
楳図かずおのマンガなどを見てもわかるように、恐怖と笑いというのはけっこう紙一重だったりします。ホラー作家であるキングは、自然とそのサジ加減に目がいくのかもしれません。そういやジョーカーのギャグは全然笑えなかったし。つか、怖かった(笑) 
それにしてもホラーの「キング」たるキングが、純然たるホラーを一本(第8位)しか選んでないというのはいかがなものでしょー


「ホラーで笑わせる」芸風のエドガー・ライトのベストも発表されてました
http://blog.livedoor.jp/hirobillyssk/archives/1290558.html
『アイアンマン』が3位で『ダークナイト』が8位というのが彼らしい(笑)
あとこの記事を見る限り、『アントマン』の企画はまだ生きてるものと思っていいんでしょうか!?



続きまして最近読んだ本・マンガをダラダラと紹介します。つか、マンガばっかしだ・・・・
唯一の小説が
怪人二十面相・伝』
言うまでも無く明日から公開の『K-20』原作ですが、あっちはたぶん全然違う話になってると思います
ここにレビュー書きましたが(中バレしてます)
http://sga851.cocolog-izu.com/sga/2008/12/post-3cdf.html
十五年前にこの本に出会えて、ホントに良かったなーと思いました
続編の『青銅の魔人』もがんばって再読するぞー


で、あとはマンガ
ヘルボーイ/闇が呼ぶ』
気がつけばアメコミの邦訳はヘルボーイばかりが充実しているような・・・
それはそれで嬉しいけれど、他ももっとがんばりましょうよ!
ちなみに今回はマイク・ミニョーラでない人が絵を描いてます。「それじゃイヤーン」という方もおりましょうが、なかなかいい感じでした


『ワンダービット』 島本和彦
借り物。返す前に急いで読んだ(笑) バカ話のようでマジメな文化論があったり、やっぱりバカ話だったり
バッシュの話とゴキブリマンの話が好きです


モジャ公』 藤子・F・不二夫
これも借り物。これまた藤子F独特のアナーキーな文化論が展開されております。『ドラえもん』パターン作品にはない破壊的な面白さ。権利問題か知らんけど、だんだん幻の作品になりかけてるような・・・ もったいねー


猫ラーメン THE MOVIE』 そにしけんじ
作者本人の手による映画版のコミカライズ。これははっきり言ってお金のムダだった(笑) でもまあいいや! 許す!


毎日かあさん』の5巻も早く買わないといけません


本店に映画『デス・レース』の記事UP
http://sga851.cocolog-izu.com/sga/2008/12/2008ws-446b.html