ちょくちょくブログでやりとりしてた方が、最近隣町の実家に戻って来られ、「一緒に映画観に行こうか」という話になりました
んで、おとといフランスのリバイバル作品『赤い風船』(1956)『白い馬』(1953)の二本立てを観てきました
なぜこのチョイスかって? ふふ・・ わたしはこう見えてフランス映画にはけっこううるさいのですよ?


・・・・ウソばい! 本当はトリュフォーとトリュフの違いすらよくわからんたい!(『皇帝ペンギン』は大好きですが)
ただこの『赤い風船』は「魂の宿った風船が、仲良くなった少年のあとをどこまでもついていく」というアイデアがなんとも面白く、前から興味があったのでした。
一歩間違えるとホラーにもなりかねない題材ですが、そこはそれ、「バルーンは友達! 怖くないよ!(BY大空翼)」ということで
ちなみに同行者に「こんなマイナーな作品でいいですか?」と尋ねたら、「全然かまいませんよ」とのお返事。いいひとだ!

イデアもさることながら、少し色あせた感のあるフィルムの中で、風船の「赤」だけが艶々と輝いていて、網膜にぬぐいがたい印象を残します
一個の風船だけでこんなにも画面が華やかになり、こんなにも話を面白くできる。そのことにまず感心しました
壮大かつ幻想的なエンドにも驚かされた・・・と言いたいところですが、実は事前に公式サイトを覗いてみたら、「story」の項に最後まで全部丁寧に書いてあったんですね。公式ィ!! イイイイイ!!
でもまあラストを知っていても十分に楽しめる作品ではありました


もう一本はほとんどオマケのつもりだったモノクロ作品『白い馬』。南仏の河川地帯を舞台に、美しく荒々しい野生馬のリーダーと、少年の友情を描いた作品です
白黒の映画を劇場で見るのはいつ以来だろう・・・・ 大学のころバスター・キートンの特集上映に通った時以来?(あ、『シン・シティ』)
モノクロのせいか個人的には『風船』よりこちらの方がはかないというか、夢幻的な印象を受けました。題材的にはむしろこっちの方が現実的なんですが
目を見張ったのは馬VS馬のファイト。古代史劇などで騎馬武者同士の戦いはよく見られますが、人の乗ってない状態でのバトルはたぶん初めて見ました。馬というとデリケートなイメージが強かったですが、本来はこういうワイルドな一面もあるのね・・・と
こちらの予想を越える幕切れ(こっちは公式読まなかった)に、しばし愕然。ちょっと・・・ それはないんじゃないのか? あれ? もしかすると『赤い風船』のラストもそういうことだったんですか!?(見てない人はなんのことだかわかりませんね。すいません)


そんな風に少し動揺させられたものの、「いや〜 ええもん見せてもろたわ」という二本でした。二つ合わせて一時間二十分にも満たないのですが、半端な映画を二時間観るよりよほど得した気分でした


そのあと近所の喫茶店(ガラガラだった・・・)で二時間ほどディスカッション
ブログの文章などから、「きっとマジメな人なんだろうなー」と想像してましたが、その通りの人でした。でもあたりはとってもソフト
リアルでいろんな映画の話ができるのがまことに楽しく、気がつけば自分ばかりべらべらとしゃべっていたような・・・ 反省
それにしても何の気なしにやりとりしてた人が、まさか隣の町の出身だったとは・・・ 世の中狭いもんです


本店に大河ドラマ篤姫』のネタ記事12回目と
http://sga851.cocolog-izu.com/sga/2008/09/post-aef7.html
『劇場版天元突破グレンラガン 紅蓮編』の記事UP
http://sga851.cocolog-izu.com/sga/2008/09/post-51e2.html