sga8512008-04-15

昨日はここのところ顔をあわせていなかった方々とお会いできることになり、またしても都へふらふらのぼっておりました
で、例によって単館系の映画を二本観てきました。二つとも渋谷の劇場でした
ここのところ毎月のようにわざわざ首都まで出張ってミニシアター作品を見ていますが(バカだねえ)、今回はもっともマイナーかつ悪趣味なチョイスだったかもしれません。


一本は『非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎』
ある死にかけた老人の部屋で見つかった、膨大な量の絵物語非現実の王国で
誰に知られることもなく、一人部屋の中でその物語をつむぎつづけたヘンリー・ダーガーとはいかなる人物だったのか。彼の作品や自伝、彼を知る人の証言などから、その実像に迫ります
ヘンリーさんのアートはメルヘンチックであるともに、時に悪趣味で、時に残酷。裸の女の子にチ○コがついていたりとか、内蔵ぶちまけて死んでたりとか
そういうところは証言のひとつにあったように「子供がそのまま大人になったような人」だったんだな、と思わせます
彼は極端に人と関わるのを避け、いつも同じ服をきていて、奇妙な振る舞いで少し周りから不気味がられていたとか ・・・・わたしの将来の姿を見るようです(笑) そんなダーガーさんですら、非常にわずかではありますが心を許していたり、支えとなっていた人々がいました。やはり人は一人では生きられないのだな、としみじみ思いました



もう一本は『タクシデルミア ある剥製師の遺言』
ハンガリー発、へんてこな三代の男たちの物語。祖父はチ○コをこすることに、父は大食いチャンピオンで名をはせることに、孫はある特殊な剥製を作ることに、それぞれ異常なまでの熱意を燃やします
この映画は前評判でさんざん「キモイキモイ」というのを聞いていたので、十分に心の準備を整えてから鑑賞にのぞみましたが・・・ うん、確かにすごかった。すごかったけど、「耐えられない」というほどではなかったです。『パフューム』の時も思ったけど、やっぱりスクリーンから匂いは漂ってきませんからね。その辺が映画の限界でもあり、救いどころでもあります(笑) 映画の達人ともなれば、映像から匂いを嗅ぎ取れるのかもしれませんが
でもまあ作品が放つヘンテコパワーには素直に圧倒されました
ダーガーさんの人生がかなり重ためだったのに対し、こちらの三名様の生き様はけっこう軽め。その辺が実話とホラ話の違いでしょうか


両方の作品に共通していたこと


♪飾りじゃないのよ チ○コは ほっほー


うう、調子にのってチ○コチ○コ書きすぎてしまった・・・ だってそういう話なんだからしょうがないじゃないですか!
おまけに片っぽの劇場のすぐそばには「金王坂」なんてまぎらわしい名前のついた歩道橋まであるし・・・ (この歩道橋の存在については、以前某オン友さんから教えてもらいました)


気を取り直して
その後友人方と落ち合い、会食・カラオケなど楽しみました
カラオケでは「意味不明歌詞ソング対決」で盛り上がりました。どんなのかというと、『どろろ』とか『W3』とか。お若い人は知らんだろ
あと漫画貸して貰いました。最近本は貸すばっかりで、貸してもらうのは久しぶりだったので、ちょっと嬉しかったです。んで何を貸してもらったかというと、名作の誉れ高い『ハチミツとクローバー』(全十巻)と『大阪ハムレット』1巻
・・・がんばって読んでみます


画像はキンタ・・・じゃなく「こんのうざか」から眺めた都会の風景