映画『ノーカントリー』(今年度アカデミー賞作品賞受賞作)を観てきました
一見わかるようで、とてもわかりづらいお話
簡単にいえば冷酷無比の殺人鬼シガーと、時代遅れのカウボーイ・モスが、ギャングの残した大金をめぐって壮絶なおっかけっこを展開する・・・というストーリー
この追跡劇がとても不気味かつ緊迫感があり、見るものの心をとらえます
ですがこの映画は残り三割くらいのところで急に定型を踏み外し、観客をはぐらかすのです
まるで「はい、この意味についてはみんなで考えましょうね!」とコーエン先生に宿題を出された気分。一応自分なりに答えは出しましたが、先生は海外のお偉いさんなので、あっているか確かめるのはむずかしいです。


印象に残った点をちょっと
この映画で一番強いシガー。まるで物を食うように、屁をひるように人を殺す彼ですが、表情はいっつも悲しげというか、困った顔をしています
しかめっ面なのはモスも同じですが、こちらはもっとテンパッたっていいはずなのに、どこか落ち着いているというか、自ら危険を身に招いているように感じられました
そしてモスが初めて晴れやかな笑顔を見せた直後、この戦いは唐突に終わりを迎えます


先日好評だった(のか?)ガチャピンネタ。調子に乗ってもう一個
(終わりのほうに刺激の強い映像が流れます。小さな子の目の届かないところでごらんください)


ちなみに元ネタはこれ
今から4年前の番組です


本店に『潜水服は蝶の夢を見る』(原作)の記事UP
http://sga851.cocolog-izu.com/sga/2008/03/post_b143.html