で、『ラストキング・オブ・スコットランド』と『ハッピーフィート』について。まずは『キン・スコ』から


恥ずかしながら寝坊して、またしても冒頭15分見逃しました。でもこういう「実話をもとにした」話は、それでもわりとなんとか話についていけます
かつてウガンダで猛威を振るった独裁者アミンを題材にした映画。アミンを演じるフォレスト・ウィテカ氏はこの作品でアカデミー助演男優賞をもらっています。たまたま彼と知り合ったスコットランド人の青年医師ニコラスは、「是非主治医に」とせがまれ、公私ともに親しくなっていくのだが・・・・


この実在したアミンさん(『待つわ』は関係ない)、前半はなかなかチャーミングに描かれております。しかしそのウラの「鬼」の素顔が見え始めると物語は急転直下。奈落の底へ突き進んでいきます
厳しい中に時折無邪気な面を見せる政治家。大衆はこういう男に弱い。きっとナチスのあの人や北朝鮮のあの方もそうだったんでしょう


このお話、最後の方にかなり痛いシーンがあります。普段ホラーとか観ないわたしにとっては、ここ十年くらいで一番痛い映画でした。思い出すだけでもチ○○のあたりがしびれるような錯覚にとらわれます。そんなわけで、そういうのが苦手な人は控えたほうがよろしいかと思われます


精神的に深いダメージを負ってしまったわたしは、猛烈にピクサ−作品が観たくなってしまいました。そこで後日見る予定だったピクサーもどき映画『ハッピーフィート』を続けて観ることにしました


歌が全てのペンギン界で、ジャイアン並の歌唱力を持つマンブル。しかし彼にはダンスがメチャクチャうまいという長所があった。そんなマンブルを「伝統を破壊する異端児」とみなす長老たち。果たしてマンブルは自分のスタイルを貫くことができるだろうか?


皇帝ペンギン』の壮大なパロディ映画。冒頭でヒナペンギンがよちよち弾んでいる姿を見ただけで、わたしは急速に癒されていくのを感じました
可愛いだけではなく、映像的な迫力も大したもの。ジェットコースターとか苦手な人は酔いますよ。きっと
ちょびっと切ないストーリーや目を見張る背景の美しさ、ヴァラエティに富むサントラも良いです。強いてひとつ不満をあげるとするなら、マンブルがさっさと大きくなってしまうところ。ずっとヒナのままでよかったのに!


というわけでまるで異なるタイプの映画二本でした。今月はもう五本もみてしまったので、来月までしばらくお預けです


天保異聞 妖奇士』 #22
酔っ払いと切腹と現実逃避の話
妖士の面々は今回お笑い担当。ただ一人アトル嬢のみが不幸な武士のために奔走するが・・・
普通のアニメなら救われるんだろうが、この作品ではそういうことは少ない。それが独特なところでもあり、辛いところでもあり


本店にムービーバトンUP
http://sga851.cocolog-izu.com/sga/2007/03/44_541c.html