新聞記事からダラダラと
今朝の読売朝刊社説に『トンマッコルへようこそ』について軽く触れられていた。「今村昌平と宮崎アニメから影響を受けた」この二つにはかなり深い隔たりがあると思うのですが・・・ あと「宮崎アニメ」とあまり書くと、お子さん連れで行ってしまう人が増えてしまうのでは。冒頭の血みどろ銃撃シーンなんか、子供見たら泣いちゃうよ。きっと
前「高畑8:宮崎2」と書きましたが、もう少し詳しく述べましょう。宮崎さんって社会的なテーマを扱っても醜い・厳しい現実はオブラートに包んではっきり見せない人。それに対し高畑さん(たぶん今村氏も)は現実を「これでもか」と鼻先につきつける人。そのいい例が『母をたずねて三千里』における衝突。宮さんはマルコが旅先で人々に助けられる人情モノにしたかったのに対し、高さんは色々辛い仕打ちに合う社会派ドラマをやりたかった。この件に対して両雄は一歩もゆずらず、ついに切れた宮さんは「こんなスタジオ燃えちまえ!」と叫んだとか・・・
猪とか、幻想的な森の風景、一昔の飛行機・・・こういったガジェットは確かに宮崎風です。しかし作品の根底にある流れはむしろ高畑風。現実をきちんと見ながら、でも夢も見させてくれる・・・そんなところが『トンマッコル』のスバラシイところであります


今日の毎日社説。エーリッヒ・ケストナーの『終戦日記』について。「あっけないほど薄い」「書き始めること3回。そのたびに6ヶ月で断念」「理由として日常が退屈で日記に記すこともないからという意味のことを書いている」「ナチスに抵抗して著書を焼かれ、物質的耐乏と彼自身へのテロの危機が強まる日々を退屈と言い放つ神経」 肝の太か御仁でごわす・・・ 彼にとっての「非日常」ってどんなことだったのだろう? 教室が飛ぶこととか?


昨日の読売朝刊。「O.J.シンプソン、『あの殺害事件をもしわたしがやっていたら』という内容の本を出版予定」 せっかく裁判に勝ったと言うのに、どうしてこんな墓穴を掘るようなことを・・・・
今日の静岡夕刊。「プーチン政権を批判した元ロシア情報機関員が、亡命先で毒を盛られ重体」 ロシア怖いっす・・・ これも普通ならもっとばれないようにやるもんじゃなかろうか
同毎日夕刊。「米国イリノイ州でホモのペンギンについて描いた絵本を、図書館から撤去するよう一部の保護者が要請」 モデルとなったペンギンたちは別に交尾してたわけじゃなく、ペアで卵を温めてたということらしいですが


さよなら絶望先生』①読了。本編より巻末の「なぜ今回は『絶望』がテーマなのか」明かされたエッセイが面白かった。絶望は人をレベルアップさせるようです。『南国アイスホッケー部』もわたし知ってますから
『いろはにほへと』#7 劇団の雑記・蒼鉄先生が見せる怪しい動き。そして江戸無血開城の場に持ち込まれる覇者の首。あれ? 歴史変っちゃうよ?
特別出演:中村半次郎 ええじゃないか
本店に『功名が辻』のネタ記事関ヶ原編UP
http://sga851.cocolog-izu.com/sga/2006/11/post_db56.html