あああああ・・・・ 今日は哀しいニュースを聞きました
漫画家の石川賢先生が亡くなられたそうです。死因は心不全。まだ58歳だったのに・・・・
http://www.asahi.com/obituaries/update/1116/002.html
上記のリンクにもありますが、石川先生は永井豪氏率いる「ダイナミック・プロダクション」に所属しておられました。代表作は『ゲッターロボ』シリーズ、『虚無戦記』シリーズ、『魔獣戦線』など。初期作品は非常に永井先生と絵柄がよく似ているんですが、共通の部分も残しつつだんだん独自のカラーを発揮されていきます。これはわたし個人の印象ですが、永井氏の代表的な作品の根底に「愛欲」がドロドロ絡んでいるのに対し、石川作品はもっと単純というかアナーキーというか、子供がオモチャ箱をひっくりかえして喜んでいるような風情がありました(そして大抵片付けていかない)
寺田克也氏や庵野秀明氏への影響も多大なものがあり、たとえば劇場版『エヴァンゲリオン』のクライマックスなんかは『ゲッターロボ號』のそれとほぼおんなじだったりします
その『ゲッターロボ』にせよ『虚無戦記』にしろ、新作が書かれるのをとっても楽しみにしておりました。仮に氏が今後二十年存命されたとしても完結したかどうかは甚だ怪しいですが、それでもいいからもっと豪快に散らかしまくってほしかったのに・・・・
さっきリイド社から出てる『乱TWINS』という月刊誌を覗いてきたのですが、普通に作品掲載されてて、次号予告もちゃんと出てました。まさに生涯現役だったのですね。大変残念ではありますが、長い間お疲れ様でございました


その石川賢マニアであることを公言している會川昇氏の最新作『天保異聞 妖奇士』 GYAOで見逃した回を配信してくれていて助かりました
#5では主人公に殺人疑惑が浮上。そして速攻で確定(・・・・)。まああれは正当防衛だと思いますが。うらまれる原因を作ったのは彼だけど
この回は普通に落ち着いた時代小説のようで好感がもてました
が、#6では南米アステカに話が及ぶというすっ飛びぶり。それでも支倉常長や実際の天気の記録なども引用し、本当によく調べてあるなあ、と思いました


本店に京極堂シリーズの『魍魎の匣』の記事UP
http://sga851.cocolog-izu.com/sga/2006/11/__cbb7.html