日経夕刊より
ケータイ小説、なるものが人気だそうです。『DEEP LOVE』や『りはめより百倍恐ろしい』ももとは携帯から発信されたそうですね。なかには有料サイトにも関わらず百万アクセスを超えるものもあるとか。すごいっす。
活字ばなれが叫ばれる一方でこれだけ読まれているということは、やはり作品にそれだけの吸引力があるからでしょう。
ただ、わたし個人はあまり読みたいとは思いません。やはり文学というものはそのようなデジタルで電子的でうんたらかんたら、というのではなく、単に金がかかるからです。あのパケット通信料というやつは結構バカになりません。気軽にピッポッパッとやってるだけで、気がつくと月に2、3万とぶということもあります。「六千円出せば使いたい放題」というプランもあるそうですが、普通のインターネットが月三千何ぼなのに、限られた携帯サイトのためにその倍ださなきゃならんというのは、ちょっとバカバカしい。んなわけで最近はなるたけそっちは見ないにしてます。
あと老境に差し掛かってきたせいか、ちっこい画面で活字を追うというのが、なかなか疲れたりするんです。お若い方たちはその辺の耐久力もお持ちなんでしょうね。
ただちょっと前のコラムなんかでは「最近電車でマンガ週刊誌を読んでる若者を見なくなった。代わりに携帯をピコピコやっている。考えてみればあの分厚い週刊誌よりも携帯の方がずっと軽くて持つのが楽そうだ」ともありました。
目の耐久力は上がっているけど腕の耐久力は落ちてる、っつーことでしょうか。


山田風太郎エドの舞踏会』「山県有朋夫人」「黒田清隆夫人」の項をよむ
山県さんは筋金入りのロリコンで、黒田さんは極めつけの酒乱だったという話。