ありゃりゃ。一週間ぶりのはてな日記ですね
とりあえずクリスマス前後のお話など


22日はまたまた都に出ておりました
ひさしぶりの銀座で『戦場でワルツを』という映画を鑑賞
かつてレバノン紛争に参加した映画監督が、自分の抜け落ちた記憶を探しに旧友たちのところを尋ねて回るという話
で、変わっているのはこの極めて現実的なお話を、アニメーションで幻想味豊かに描いているということ
わたしはアニメを見るとき、ついつい「この話をアニメでやる意味」について考えてしまうのですが、この映画に関しては十分納得できました


事実なんだけど妙に実感がもてない記憶・体験談。そのあやふやさがアニメでやることによってよく伝わってきました。色彩や陰影に富むビジュアルも単純に面白い。それがなんだか単調になってきたな・・・と感じられたときに、急に現実をつきつけられる。このショックはなかなかのものです


ちょっとトリップ状態で劇場を出たあと、友人と合流。ペルー料理など食したあと、今度は渋谷で『牛の鈴音』というドキュメンタリーを見ました
牛の寿命というものは普通15年程度らしいですが、この映画に出てくる牛はなんと40才。その牛と、飼い主のおじいさんの最後の一年を追ったドキュメンタリーです


この映画に関しては、あまり語る言葉が見つかりません。観ていて、ただただ落ち着く・安らぐ。そんな感じ。そもそも映画自体も寡黙というか。ドキュメンタリーなのにナレーションが一切ありません。おじいさんも「いかん」「痛い」以外は滅多にしゃべらない。おじいさんの奥さんだけがただ一人ぶつぶつとつぶやいています


牛の命が残り少なくなっていくにつれ、おじいさんもどんどん弱っていきます。かなり心配になりましたが、先日の新聞記事によりますと、このおじいさんまだご存命とのこと。いつまでも長生きしてください


その後さらに数名の方と合流して、新宿でカラオケ・飲み会に興じておりました
そんでビールを飲みながら映画の話をしていたら、とてもいい気分になってしまい、その内終電がいってしまいました。まあ走れば間にあったような気もするのですが、なんかもうせかせかすんのがイヤになってしまって


ほんで近くのネカフェで一晩明かしたわけです。いやあ、ネカフェに泊まるのは初めてでしたが、なかなか快適でした。ただ始終誰かの足音が響いているので、神経の細かい人にはおすすめできません。わたしですか? 完全に熟睡してましたよ


そんなわけで23日はダラダラすごしておりました。翌24日は普通に仕事
夜は実家に用があったので、親と焼きそばを食ってました。クリスマスもへったくれもありません。


ただ、子供のころはわたしもけっこう楽しみだったんです。ある年のクリスマス・イブ、そういえば母にこんなことを聞いたっけ


「ねえお母さん、今日はケーキを食べないの?」
「ふふふ・・・・ 伍一、あれはね、明日になるとぐっと値段が安くなるんだよ!」 


・・・・・・


さて、今日も先ほど実家によってきたのですが、帰り際に母からお土産をいただきました。そうです。ケーキの切れっぱしです


「今年は2000円だった」


変わらねえなあ、この人も


あとでビールといっしょにいただくとしますか